七・二十一 教育委員会との面談(第4回)
えー、第4回目の教育委員会との面談日でした。
今日は、第三者委員会を立ち上げるか否かの返事をする日です。
こちらはわたしと夫、先方は教育長、スクールソーシャルワーカー(SSW)、スクールカウンセラー(SC)という顔ぶれです。
結論から言うと、第三者委員会の立ち上げはしないことにしました。
要望書への回答等で学校や教育委員会側のスタンスもわかったし、なによりこちらに学校へ戻る意思がないので、これ以上やっても消耗するだけだというのがいちばんの理由です。
第三者委員会は、基本的にメンツを選べません。
人権意識があり、とことん追及する気概のある方が選ばれればよいのですが、それは運任せ。
十中八九、激しく消耗するのは目に見えているなあ……というのが正直なところです。
もちろん、解決はしていません。
証言の食い違いはそのままです。
要望書への回答も、こちらの質問に真正面から答えていない部分が散見されます。
教育長は何度も「寺西家の側に立ちます」と明言していました。
ならばあなたの仕事は、証言の食い違いを放置している学校を指導することでは?
という思いも残っています。
相手に論理性も正義もないことは明白ですが、だからといって相手を変えることは容易ではありません。
であるならば「愛せなければ通過せよ」です。
……わたしも夫も、まだ精神的に克服したとは言い難い状態です。
加害児童やその親を見かけることがあると、やはり複雑な気持ちになります。
この状態で第三者委員会のことで消耗するのは、家族全体にいい影響はないだろうな、と考えています。
何より長男が、ふだんの様子を見たり、やりとりをしている限りでは、受けた傷を抱えながらも、もう前を向いているのです。
それで、これ以上はもうやらないと決めました。
教育委員会との面談も、こちらにとってはもう意味がないので、何か相談したいことや問題が起きたときにこちらからお願いするということにしました。
自分たちなりにやれるだけのことはやったつもりです。
それでも、これでよかったのかどうかは、今はわかりません。
今できることは、一日一日を積み重ねていくことだけです。
その先に「あの時点で学校とお別れしてよかった」と言える日が来ると信じています。
これからは、過去は過去として、前人未到の道を開拓してゆく日々です。
楽しみながら進んでゆくことこそが、わたしたちが生きている証になると信じて。