まだ学校で消耗してるの?

2017年5月より小2長男・脱学校につき、家族で「学校のない生活」を模索中

わたしたちから学校へ渡したレポート

最初にいじめが発覚したときに夫がまとめたレポートを、夫の許可を得て全文掲載します。

担任の先生を通さなかった理由もここに書いてあります。

個人名はすべて伏せてあります。

 

 

 

                     2017年4月27日

青木小学校 Y校長先生

 

 お世話になっております。長男の父の●●です。

担任のI先生よりお聞き及びかもしれませんが、一昨日より長男が不登校になっております。これに関し、本人が語った内容を以下にまとめました。それにつづけて私ども父母の考えも記しました。

 

経緯

・4月24日(月)夕食後に「体調が悪いので明日は学校を休みたい」と長男が言う。

・翌朝(25日)起床後咳をするなどやや調子が悪そうではあったので、休ませる。

・父は在宅の仕事なので午前中から長男を見ていると、どうも体調の問題というよりは学校に行きたくないのではないかと思わせるような様子であった(朝食こそあまり食べなかったが、その後しきりに空腹を訴えたりもし、外に遊びに行きたがりもしたので)。

・25日夜に「元気なようだから明日は学校に行くように」と父が言ったところ、長男は泣きながら「学校には行きたくない、ストレスを非常に感じている、いじめられている」とはっきり答える。

・26日朝、長男本人はやはり学校に行きたがらないので、父母で話し合い、休ませることとし、その日のうちに父が事情を訊いてみることにする。

・26日午後、父と長男で1時間程度話す。

・26日夜、今後の対応について父母で話し合う。

 

以下、長男の話した内容

・昨年7月ころより主にA、Bの両名によるいじめが始まった。今年になってほぼ毎日のような頻回となってきた。後述するがD、Cが参加する場合もあった。

・いじめの内容は暴力および言葉によるもの。

 

・暴力については、おもに休み時間に長男が教室にいると、

  1. 背中を指で強く(痛いほど)押される
  2. 押されて倒れたところに乗りかかられる
  3. 怖いから隠れていると後ろからいきなり乗られる
  4. 長男は闘いたくないのに無理矢理闘おうとする
  5. 二人が急に追いかけてきて、一人に捕まってしまうともう一人が殴ってくる
  6. いきなり殴りかかってくる
  7. 膝蹴りをされる
  8. お気に入りの手袋を取り上げられ、机に何度も叩きつけられ、(Bに)ストラップを壊される

……

 

・長い休み時間だと、いじめる側と長男だけで教室にいることが多く、クラスの他の子は見ていないかもしれないが、登校していきなり暴力をふるわれることもあり、また短い休み時間に暴力をふるわれるケースは他の子が見ているはずなのに、どうにもならないと諦めている。

・暴力は今年になってから毎日、最低二人がかりで2~3回はふるわれてきた。

・暴力をふるう側はどう感じているのか知らないが、ふるわれる側の長男としてはとにかく痛いのでやめてほしいと本気で思っていた。

 

・言葉によるいじめについては、

  1. 「バカ」「死ね」「クソ野郎」といきなり言われる
  2. 「長男くんマンマン」「長男くんマン」「たいマン」「めざせ長男くん」などとしつこくからかいの調子で言いつのられる(意味不明だが、本人はきわめて不快に感じる)

 

・24日にAとBの二人に殴られ押さえつけられているところに、Cがドンと乗ってきて、笑って逃げていった。「もう限界だ」と思った。

 

・(昨年7月頃か?)I先生に「いじめられているのでAとBの二人を注意してほしい」と2~3回依頼したが、1度しか対処してもらえなかった。

・その後は注意をお願いしたくても、職員室でI先生を呼んでもらうのに緊張感を覚えるのでできなかった(これは体調が悪いので保健室に行きたい、あるいは早退したいなど訴えてもI先生に取り合ってもらえなかった経験に起因)。

・そのうちにI先生に言っても無駄だと思うようになった。

 

・長男は(いじめを)「やめてほしい」とその都度言ってきたが、AもBもDもCもやめようとしなかった。

 

・結論として、「学校には行かない」という長男の意思はきわめて強い。

・ただし、四人がきちんと長男に謝罪し、「今後いじめを絶対にしない」と誓うのであれば学校に行けるかもしれない。

 

・現在はI先生に会いたくない。上記の謝罪と誓いが実現されないならば、とても会う気がしない。

 

 以上がいじめについて本人談をまとめたものです。

長男は「もう青木村で友だちはいらない」とまで思い詰めています。

 

 今にして思えば、これまで長男から何度もサインを出されていたのではないかと思い当たる節がいくつもあり、親として忸怩たる思いでいます。その時は「いじめではなく、からかわれているだけなのでは?」と軽く流してしまうような対応をしてしまったことを心底悔いています。  妻も以前、「まさか“いじめ”?」と思いながら聞いたものの、長男が話す様子を見て、いじめまではいかないレベルだと感じて深くは追及しなかったということです。今回の長男の話に、ここまで深刻な状態だったとは、とショックを受けています。

 今後の対応は、これ以上過ちを犯したくないので、私どもの希望を以下に明確に記したいと思います。

 

上記の談話はあくまで長男側からのものに過ぎませんが、きわめて具体性に富む内容ですので、親としては本人の感じている真実だと信じます。

 

また、裏付けとなるクラスメイトの証言もあります。その児童は、長男がいじめられているところを3回見たことがあるそうです。そのうちの1回は以下のような様子だったそうです。

・A、D、Bの3名で長男をいじめていた。

・蹴ったり悪口を言ったりした後に、「あっちいけ」(3人)、「ばかじゃないの?」(A)、「へんなの」(B)と言いながら、嫌がる長男を追いかけまわした。

・長男は小さい声で「やめてよ」と言っていた。特にAのことを怖がっていたようだ。

・目撃した児童はやめるように言ってくれたが、Aから「おれに文句言うな!」と凄まれた。

 いずれも、先生のいない時を見計らって行われていたようです。

 

今回、私どもとして(I先生に関わる箇所も含めて)事実関係についての正否を争うつもりはありません。仮に名前の挙がった四名(とその保護者)が親子で謝罪に来たいというのであれば一応受け容れますが、信じるにせよそうでないにせよ、一件について知らされた当初、彼らがどのように捉えるかは私どもにとって問題ではありません。

 

今後もし、この残念な事件にせめてもの意味を見出すとするならば、以下の手順による対処がなされなければ無意味だろうと考えます。

①何がいけないことだったのかを加害児童に理解させる……これだけ明らかないじめを継続して、しかも大人の目の届かない時を選んでやるということは、彼らも自分のしていることがわかっているはずです。また、わずか6~7歳でこのような行動に出る大元に何があるのか、何が背景にあるのかは、大人として見過ごすことはできません。何が彼らを突き動かしているのかを明らかにし、自分たちがやっていることは悪いことなのだと、はっきり自覚させなければ、また同じことを繰り返すと確信しています。

②謝罪……人を傷つけたら謝るのは当然のことですから、この機会を設けることは双方にとって必須と考えます。加害児童四名はなぜ悪かったのかを理解した上で、長男の前で謝罪をしてほしいと考えます。

③再発防止……上記の四名を長男に近寄らせない、接点を持たせないことを徹底してください。物理的な距離を取ることが、長男が安心して登校できる絶対条件だと考えます。

 

長男は「暴力を受けるよりは孤独な方がましだ」といった内容のことを昨日言い切りました。小学校に入学してたった1年少々の子どもの言葉としてはあまりに陰惨なものではないでしょうか?

 

私自身は成長期に孤独な時間を過ごすのはそう悪いことではないと考えますが(満7歳というのが適切な時期かどうかはともかく)、今は深く傷ついている本人の気持ちに最大限寄り添って暮らさなければならないと思っています。

なにも事態が変わらない状態で学校に通わせることはさらに長男を追い込むことになるので、しばらくの間自宅で私と妻が学習も含めて見ることになると思います。

 

なにとぞ御理解と善処のほど、よろしくお願い申し上げます。

                                       ●●拝

加害児童との対面 ~脱学校への道3~

「重い足どり」っていうのは、こういうことかー。

 

5月2日の朝、そんなふうに感じながら小学校へ向かいました。

 

校長室に入り、校長先生と少し話をします。

いつもの穏やかな校長先生です。

今回のことを、重大に受け止めてくれていることが伝わってきます。

 

 

しばらくして、主犯格のAが担任に連れられてやってきました。

 

校長先生が、ゆっくり穏やかな口調ながら、いじめをしたことを改めて本人に確認します。

その後、Aは長男に「ごめんなさい」と言いました。

 

長男は「なぜぼくをいじめたの?」とたずねました。

 

Aは首をかしげたまま、なかなか答えません。

 

ついには泣き出してしまいました。

 

校長先生は、それでも追及をやめません。

あくまで本人の口から語らせようとします。

穏やかな口調はそのままに、しかし、一切手加減はしない。

校長先生の本気と覚悟が見てとれます。

 

 

わたしはといえば、いたたまれない気分、ここから逃げ出したい気持ちになっていました。

ここは、長男にとっても、加害児童にとっても絶対に譲ってはいけない場とわかっているのに……

こうやって書いていても、あんなに強い印象の出来事だったのに、いろいろ忘れていることに驚きます。

書きたくて書いているのに、おっくうに感じる自分がいるのです。

心のなかに「抵抗」が居座っている感じです。

 

 

泣き止まないAがやっと口にしたのは、

 

「いっしょに遊びたかったから」

 

のひとことでした。

 

わたしは「そうだったのか……(ホロリ)」という気持ちになっていましたが、夫はそうではありませんでした。

小学校に入学してほどなく、長男が「みんな遊んでくれない」と言っていたのを即座に思い出していたからです。

 

泣き止まないAに、校長先生が穏やかに諭し続けます。

 

「この子は別のところで抑圧を受けているのかもしれない」

と感じたわたしは、

 

「学校もだけど、家とかほかの場所で、嫌な思いをしていない? そうじゃなかったらいいんだけど、『このおばちゃんヘンなこと言うなー』で忘れてくれていいんだけど、もしそうなら、担任の先生とか校長先生とか保健の先生とかに言ってね。あなたのことを助けたいと思ってる人は大勢いるから。なんなら、おばちゃんに言ってくれてもいいよ」

と言いました。

しかも、涙ぐむオマケつきで……。

 

夫は「あ゛------」と思って聞いていたようです。

わたしものちに、こんなお人好し、いや自分に酔っているようなこと言うんじゃなかったと悔やむことになるのですが。

 

それでも、脱学校した今でも確信しているのは

「加害側の問題を解決しないと、根本的な解決は困難」

ということです。

そうでないケースももちろんあるでしょうが、なんらかの抑圧や虐待、安心できない環境でたまった膿がいじめとして表出するのではないかと感じています。

実際、現在のいじめ対応最前線は、被害者のケアはもちろんですが、加害者へのケアも重視する方向に進んでいるそうです。

 

話を戻します。

 

このあと、C、Dが1人ずつ呼ばれ、同じように謝罪と長男からの問いに答える、ということが続きました。

 

金魚のフン的にいじめに加担していたCは、

「長男くんに髪の毛を引っぱられたから」が理由。

長男には覚えがありませんでしたが、

「やられたほうがそう言っている以上、謝るべきだよね」

という話をして、長男は納得して謝罪しました。

 

Dはなかなか言葉が出てきませんでした。

何て言っていいか、わからないのかもしれません。

ここからは推測ですが、「ただ面白かったから」「楽しかったから」だったのかもしれません。

でもそんなこと言ったら怒られるくらいのことはわかるから、言葉を出せない。

 

しかし不思議だったのが、

「ごめんなさい」と謝ると、相手も長男も、即座に「うん、いいよ」と返すことでした。

おそらく、学校でそのように指導されているのでしょう。

相手を許すことは、まあ、一般的には大切なこととされていますから。

しかし、すごく機械的なところが気になりました。

本当に「うん、いいよ」と思っているならいいのですが、そう思えないときもあるはず。

すごくモヤモヤするやりとりでした。

 

 

Bはこの日欠席でした。

そのかわりにと、謝罪の手紙を持ってきたそうです。

 

国語のノートを切りとったものに、反省と謝罪の言葉をつづってありました。

しかし、裏には父親と思われる大人の字で、

「どうしてこういうことをしたのか」「長男くんはどう感じたか」といったBへの聞き取りのメモが残っていました。

 

またしても違和感をおぼえました。

 

「えっと、謝罪の手紙って、こういうメモみたいなのをつけたままよこすものなのかな?」

 

人にお詫びをするとき、手紙や文書で伝えるときは、内容もさることながら体裁もかなり気を遣うのが一般的でしょう。

そうでないと、謝罪のスタートラインにも立てないからです。

字は極力きれいに、紙もきちんとしたものでシワなどもってのほか、清書する、固有名詞を間違わない……等々、気を遣うポイントはいろいろあります。

子どものすることだから、というのを差し引いたとしても、保護者の聞き取りメモが裏に残っている謝罪文って、どうなんでしょうねぇ……。

なんだか、舞台裏がだらしなく出ているのに「これでいいっスよね!」と開き直られているような不快感をおぼえるのですが……。 

 

いろいろ気になるところはありながらも、

長男が望んだことにはまがりなりにもこたえてもらうことができました。

 

校長先生も、これで終わりということではなく、二度とこのようなことのないように、引き続き機会をとらえて指導をしていきますと明言しました。

 

長男はじつに立派でした。

相手の目を見て、「どうしてぼくをいじめたの?」等、はっきり尋ねていました。

いちばんつらい思いをしているのに、いちばん立派だったのはほかならぬ長男という……。

 

結局のところ、人の心はわかりません。

学校に通わせる以上、保護者が立ち入る限界はあります。

 

長男だけでなく、どの子にとっても、二度とこのようなことは起きてほしくない。

 

そう願いつつ、長男と相談しながら登校のタイミングをはかることになりました。

(つづく)

学校の反応 ~脱学校への道2~

4月27日朝、夫が小学校へ出向き、校長先生にレポートを渡しました。

 

校長先生はたいへん驚いていたそうです。

気がつかずに申し訳なかった、これは人権の問題であること、全校の問題にすること等、誠実にこたえてくれました。

そして、すぐに動くことも約束してくれました。

 

実際、その日のうちに加害児童たちに聞き取りをし、全員、長男への加害を認めました。

担任まかせにせず、教頭先生、校長先生も関わっての対応でした。

保護者にも、担任の先生から連絡がいったそうです。

 


翌28日は遠足でした。

長男は「遠足だともっとひどいことになる」と言って休みました。

 

そうだったのか……前の遠足でとても嫌な思いをしたのか……。

 

これは後日聞かされることになりますが、

加害児童のうち1人の保護者が

「長男くんが悲しい思いをしているのに、

うちの子が遠足で楽しい思いをするわけにはいかない」

と学校に連絡してきたそうです。

その子はその日、遠足を休みました。

 

不思議です。

じつに不思議です。

 

遠足はたしかに一般的には楽しいものです。

学校で授業を聞いているより楽しい! と答える子どもは大勢いるでしょう。

とはいえ、学校側の位置づけは「レジャー」ではなく「授業の一環」です。

 

その保護者なりのけじめのつけ方なのかもしれません。

 

でも、わたしたちは

 

「不思議なことをするんだなぁ。それなら、なぜすぐに長男に謝りにこないのだろう?」

 

という感想しか持てませんでした。

 

わたしたちがもし加害児童の親ならば、何を措いても子どもを伴って直接謝罪に行きます。

今は保護者同士の接触はさせない方向のようなので、学校側には嫌がられるかもしれませんし、

もちろん被害に遭ったお子さんや保護者は「会いたくない」とおっしゃるかもしれません。

 

それでも、人としてやるべきことは、まず「謝罪」なのかな……と思っています。

 

長男が望んでいたことは明確で、

 

・(加害児童に)謝ってほしい

・(加害児童に)聞きたいことがあるから答えてほしい

 

の2点でした。

 

週が明けて5月2日、長男と夫、わたしの3人で学校へ出向くことになりました。

加害児童との対面です。

(つづく)

いじめの発覚 ~脱学校への道1~

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写真:加害児童に壊された手袋。右手の脇についている金具はカラビナ状になっていましたが、一部が完全に欠けています。そうとう強い力で、何度も机にたたきつけられたようです。
このことを長男に伝えられたとき、わたしは「やった子もまさかこうなると思っていなかったんだね」と能天気に答えました。当時の自分を殴ってやりたい。

 

 

ひとくちに不登校といっても、原因はさまざまですよね。

 

うちの長男の場合は「いじめ」でした。

 

いや、いじめって言葉は本質を見誤らせるな。

わたしたちは「いじめ」は「犯罪行為」だと捉えています。

 

4月24日の夜、長男が「体調が悪いから、明日は学校を休みたい」と言い出しました。

朝になっても体調がすぐれない様子だったので、無理はさせずに休ませました。

 

が、昼間になると元気に遊び、「お腹がすいた」と何度も食べ物をせがんでくる始末(夫談)。

これはおかしいと思った夫が、夜、寝る段になって「明日は学校行くか?」とたずねました。

 

すると、しくしくと泣き出す長男……。

 

そこではじめて、昨年の誕生日の直後、つまり7月からいじめが続いていることを話してくれました。

 

その内容は、わたしたちが前も聞いていたものでした。

あるクラスメイトたちから、からかわれたり、小突かれたりしているということは聞いていました。

そのときは、「まさか、いじめ?」とドキドキしながら慎重に話を聞きましたが、長男が深刻そうでなかったこともあって、いじめ未満のようだと判断していました。

 

翌4月26日も長男を休ませました。

そして夫が1時間にわたって、長男から聞き取りをしました。

(注:当時わたしは勤めに出ていて、夫が在宅で仕事をしていたため、夫が中心になって対応していました)

 

話してくれたのは、

 

・いじめは昨年7月から続いていて、年明けからひどくなっていった

・毎日、それも複数回やられる

・休み時間など、担任の先生(大人の目)がいないときにやってくる

・加害児童は4人。うち1人が主犯格、1人がそれに準ずるポジション、残り2人は追随してやるか、笑うか、暴言のみか

・「死ね」「バカ」「ヘンなの」「クソ野郎」といった「暴言」

・「いきなり殴りかかってくる」「ひざ蹴りをしてくる」「押し倒して乗っかる」「痛いほど背中をぐりぐりやる」「転ばせる」といった「暴行」

・気に入っていたスキー用手袋を机に何度もたたきつけられ、プラスチックのストラップを壊される「器物損壊」

・「やめて」と言っても聞かない

 

といったことでした。

 

どう考えてもいじめとしか言いようのない内容でした。

小学校1年生、つまり6,7歳ということを考えると、悪質さに驚きを禁じえません。(高校生や成人がやっていたとしても悪質ですが)

内容もさることながら、「大人の目がないところ」でやっていたということは、自分たちがやっていることの意味をわかっている、ということになります。

 

どうしてわたしたちは気づかなかったのだろう。

こんな苦しい状況に、子どもを10か月以上も縛りつけてしまった。

 

夫と相談して、わたしは長男と同じクラスのあるお母さんに連絡を取りました。

 

「長男がいじめられているみたいで、もしお子さんが何か見聞きしていたら教えてほしい」とだけ伝えました。

誰から、どんなふうにいじめられているとは一切伝えませんでした。

 

そのお子さんの証言は、まさに長男の証言と一致するものでした。

これはもうビンゴ、まっくろくろすけです。

さらに、そのお子さんは加害児童に「やめなよ」と言ってくれていたそうなのです。

 

夫はこれらの証言をレポートとして注意深くまとめました。

(わたしたち夫婦は編集者だったので、文章を書くのは「編集者でない人以上、物書き未満」レベルでお手の物なのです。その能力がこんなところで生きるとはネェ……悲しいなー)

 

さてこのレポート、誰に渡すべきか?

 

担任の先生はおそらくきちんと対応しないだろうとふんでいたわたしたちは、直接校長先生に連絡を取りました。

(つづく)

はじめまして ~脱学校記念日から2日経って~

はじめまして。

長野県の青木村に住んでいるgyogoと申します。

 

長男が小学校をやめました。

あ、長男は教員ではないです。生徒のほうです。

小学校2年生です。

 

いまどき不登校なんてめずらしくもなんともありません(全国で12万人! 埼玉県上尾市の人口とほぼ同じ)。

が、村内はもちろん、近隣自治体においても不登校支援・居場所はあまりないということを初めて知り、

 

不登校まわりに強くなってやろうじゃないの!

・ホームエデュケーションに挑戦してみようじゃないの!

不登校で苦しんでいる当事者、その周囲の方にこれで人生終わりじゃないと伝えたいよ!

 

の三本柱で、月並みですがブログをやることにしました。

 

不登校という言葉、前述の通り使っていますけれども、ネガティブなイメージが強いですよね。

登校が正常で、その反対概念……みたいな。

なので、このブログでは「脱学校」という言葉をどんどん使っていきたいと思います。

(固有名詞や、意味がとりにくくなるところでは「不登校」を使いますね)

 

といっても、学校や学校的なものと敵対したいわけではありません。

今ある学校に通って何も問題がない、楽しく通えているという人はぜんぜんオッケーです。心から「よかったね!」と思います。わたし自身もナンダカンダありつつも小・中・高・大と通いましたし。

ただ、憲法でも教育の機会(特に義務教育)は保障されている以上、学校に行っていない人のためのオルタナティブ・ウェイも必要なんではないかという話です。

 

タイトルがご覧の通り挑発的ですが、これはプロブロガーのイケダハヤトさん(イケハヤさん)のブログ「まだ東京で消耗してるの?」のパロディです。

イケハヤさんのブログはとても面白くて痛快なので、ご存知ない方は覗いてみてください。

 

学校にケンカを売りたいわけではありません。

 

学校に行かないという、どちらかというとネガティブな、スキャンダラスな、不良なイメージを逆転させたいという攻めの気持ちをこめて、あえてこうしました。

「まだ学校で消耗してるの? だとぅ???」とムカっ腹が立った方は、これ以上読まれないほうがお互いのためかもしれません。悪しからず。

 

そんなわけで、どこから書こうかな。

気が向いたら遊びにきてくださいね。