まだ学校で消耗してるの?

2017年5月より小2長男・脱学校につき、家族で「学校のない生活」を模索中

「繊細の森」HSPカウンセラー・とうこさんの適職診断を受けてみたよ<後編>

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「適職診断」を受けるために、カウンセラーの武田とうこさんにお目にかかりました。

後編は、わたしの話を受けてとうこさんからいただいたフィードバック、アドバイスを綴っていきます。

 

 

前編はこちらです↓

futoko.hatenablog.jp

 

 

 

 

自分×社会の「マッチングポイント」でお金を稼ごう

まず「自分の価値観と社会のマッチングポイントを見つけることが、今回の相談のポイントですね」とお話がありました。

加えて「やはり何をするにしても原資になる『お金』を得ることは大事なことです」と続きました。

 

わたしもそう思います。

 

今は「好きなときに好きなところへ行けて、好きなときに好きなことができる」生活を送りたいと考えています。

そういう生活を送るには、実はそんなにたくさんお金が必要なわけではありません。(年に何度も高級リゾートに行きたいなら別ですが)

でもある程度はないと身動きが取れないし、何より不安に支配される生活になってしまいます。

 

そういう生活を送れるようにお金を稼ぐこと、もっと言うとそういう生活を送れるような「お金の稼ぎ方」は大事だということです。

 

そんなわけで

「自分の価値観と社会がマッチするところでお金を稼げるといちばんいいよね」

「そのためにはどうしたらいいかを考えよう」

が今回のポイントだと理解しました。

 

 

今のわたしは「新しい視点を得た」状態

とうこさんは今のわたしを「新しい視点を得た時期」と表現しました。

ここで言う「新しい視点」とは「世の中の視点」です。

 

以前のわたしはこの「世の中の視点」を怖がっていてうまく使いこなせなかったのが、この1年の経験を経て怖がらなくなったことで、自分の視点にプラスして使えるようなってきたというのです。

 

世の中と関わるときに使えるアイテムが増えたイメージですね。

たしかに、以前のようにむやみやたらに傷ついたり、悲しんだりすることがグンと減りました。

(そのことを実感するエピソードもあるのですが、ここでは割愛します)

 

この言葉を聞いたわたしは「ノイズの少ない状況になったからではないか」ととうこさんに返しました。

 

会社をやめて移住した結果、ふだん人と接する機会がぐんと減りました。

もちろん人と接すること自体がノイズということではなく、かつての状況はわたしにとっては「過剰」で、過剰な分が「ノイズ」になっていたということです。

 

それがなくなったことで、日常で心をすり減らしたり、振り回されたりすることが減り、怖い怖いと思っていた「世の中の視点」を冷静に自分に取り込むことができた、ということなんでしょう。

 

 

マイナーの王!

わたしにはひそかな悩みがありました。

「ある集団に属すると、最終的には嫌われて出ていくことになる」という悩みです。

今までの人生でたびたび、そういうことを繰り返しているのです。

 

なんでだか、嫌われちゃうんですよね。

嫌う、までいかなくても敬して遠ざけられる感が漂うというか。

 

もちろん、振り返るとわたしに問題があったこともあります。

反対に、合理的にはそうとは考えにくいケースもありました。

 

それについては、とうこさんは「マイナーの王」という面白い言葉で表現してくれました。

 

マイナーというと通常は弱者感があるけれど、gyogoさんにはそれがない。

ただ数が少ないというだけのマイナー。

gyogoさんは「マイナーな“くせに”堂々としている」から、ある種の人の何かを刺激してしまうのだと分析してくれました。

 

よって「マイナーという言葉に弱者イメージが強い人、ヘンな意味づけをする人とは合わない。お互いのためにも付き合う相手は意識して選びましょうとアドバイスをもらいました。

 

14年も勤めておいてナンですが、会社にもずっとしっくりこない感じがありました。

それも「会社はメジャーの巣窟ですからねぇ」というとうこさんの一言で氷解しました。

特にわたしが勤めていた会社はどちらかというと大きい会社で、まさに「メジャー路線」でしたから、「マイナーの王」であるわたしがしっくりこないのは当然の帰結だったのかもしれません。

 

また自覚している性質として「興味が移ろいやすい」というのがあったんですが、性質はすでにビルトインされているものなので、矯正しようとせず「そういうもの」としてうまく付き合うことを考えたほうがいいというアドバイスもいただきました。

 

これに関連して「好きなことを好きなだけ知るのが合っていて、資格系はあまり向かない」とも。

ウッ、図星かもしれない。

 

 

すぐにお金になる仕事

わたしの前職である「編集者」は就業人数の少ない職業です。

まあ、そんなに大勢いらないですからねぇ。

 

だから「希少価値がある」ととうこさんは言います。

うーん、需要を考えると大した人数いらないというだけで、希少価値があるとは考えたことがなかったな。

 

その編集者の希少価値を生かして「まずはすぐにお金になる仕事を考えましょう」ということで出てきたのが

・プロフィール作成

・企画書添削

という仕事でした。

 

プロフィール作成については、自営業の方に需要があるんだそうです。

自営業者は自分を語る(=知ってもらう)必要があるため、どういうプロフィールを作るかは死活問題なのだそう。

 

が、それはけっこう難しいことで、できない人も多い。

だから、話を聞いてプロフィール作成を請け負う、というのは意外と需要があるはず、とのことでした。

とうこさんご自身が自営業者だから、実感を伴っていますね。

 

企画書に限らず、文章や文書の添削は編集者ならお手の物です。

これも、なかなか難しいというか、おいそれとできないスキルなんだそうです。

 

編集者は特に資格がある仕事ではありません。

編集者でなくとも、そういったことが得意な人はいくらでもいるでしょう。

しかも、話を聞いてまとめるとか、構成を考えるとか、文章をチェックするとか、作業としてはそう複雑ではない……と考えていました。

 

決して編集者の仕事をみくびっていたわけではなくて、自分はあまり苦にならずにできていた、ということです。

(まあ、売れそうなメジャー感のある企画を出すのが苦手ではありましたが……こういうところが「マイナーの王」たるゆえんなんでしょう)

 

灯台下暗しですね。

 

 

コーディネーター、イベント運営も!

また、編集者は、読者イベント、書店イベント、講演会のようなイベントを開催する立場になることがままあります。

文学賞・新人賞の授賞式やパーティー、作家の葬儀なども裏方として関わります。

 

ですから、そういったイベントをやるときに、何をどうやればいいのかもある程度わかるようになるのです。

 

この春、生活クラブ生協主催の講演会を曲がりなりにも成功させた経験もあり、さらにこれから上田市主催の講演会のコーディネートをボランティアでやることになっていて、これも仕事にできるなぁと感じていたところでした。

 

これについては、とうこさんから「自分の興味のあるジャンルのリーダー的な人に会うようにするといいですよ」とアドバイスをいただきました。

 

 

クラウド・ソーシングの「書く仕事」は効率が悪い!?

クラウド・ソーシングでは、原稿を書く仕事を主にやっています。

しかし、単価がとても安いのです。

時給に換算すると100円を割り込みます。

(わたしの場合の話です)

 

もちろん、3000字程度の原稿を月100本以上こなしてしまうツワモノもいます。

ただ、わたしがそのレベルに行くまでは、そうとう時間がかかるな、というのが今の実感です。

 

webのまとめ記事なので、構成・見出しを考えるのはもちろん、画像も探して貼り付けなければいけません。

場合よっては、SEO対策でキーワードが決められていて、入れる数も指定されます。

誤字脱字、ですますの統一、表記などの基本的事項を押さえるのは言うまでもありません。

その上「このテーマでいちばん充実している記事をめざしてください」とクオリティも求められます。

 

そんなわけで、どうしても時間がかかってしまいます。

ほんと、月間100本こなしている人がどうやっているのか知りたいです)

 

とりあえずお金を稼ぐという意味では、がむしゃらにやればできないこともないのでしょうが、今のわたしの生活を考えるとそこまでの無理はできません。

 

そんなわけで、とても効率が悪いのです。

 

とうこさんにもそこは指摘されて、クラウド・ソーシングで書く仕事は最低限にしたほうがいいかもしれません、とアドバイスされました。

ものによってはとても楽しく書けるので、それは無理のない範囲で続けていこうと思います。

 

 

同時に中長期の目標も走らせる

とうこさんも「これはとりあえずすぐにお金に変えられるような仕事です」と断っていたように、今まで挙げてきた仕事は、一生の仕事にするにはショートタームすぎます。

 

これもやりつつ、同時に中長期の目標も意識することが大事だなーと感じました。

 

「書く仕事」という軸は自分の中ですでにあるので、まずはこの軸において中長期の目標を模索します。

 

また、編集というのは広げればいろんなところに適用できる考え方です。

わたしはよく「編集」を「献立」や「コース料理」に例えるのですが、そういうイメージです。

イベント等のコーディネートも広義の編集と言えます。

こちらも、仕事として広げていくことができそうですね。

 

これに関わってくるアドバイスとして「『これが、この人が、世に出るといいのに』と思える相手と仕事をするといいですよ」という言葉をいただきました。

 

 

「印税生活」という意識していなかったこだわり

自分でも笑ってしまうのですが、わたしは今後の仕事を考えるときに「取材して本にまとめる」ということにけっこうこだわっていたのですよ。

 

もちろん、こういうことを取材してみたい、という具体的な興味はあっての話です。

とはいえ、それは金にはならんな、ということもわかっていました。

 

「印税生活への憧れ」が自分の中にあったんですね。

編集者ならば、それがいかに効率が悪いか、いやというほど知っているはずなのに……。

 

印税だけで生活できる人はほんの一握りです。

ほかに本業があったり、ヒイヒイ言って書き上げて何とか本にしてもらったり、というのが物書きの世界です。

 

とうこさんと話していて「あっ、わたし印税生活に憧れがあるんだ!」と気付いて、苦笑してしまいました。

 

まあ、夢があるのは悪いことではないので、いつかわたしに印税が入ることがあったら、みなさん「よかったね」と言ってやってください。

 

 

適職診断を受けてみて

「受けてよかった」という感想が第一ですね。

 

その中身は、

・自分を振り返る機会になった

・気がついていない「財産」を教えてもらった

・言語化されることの確かさ、効用

といったことでしょうか。

 

いちばん強く感じたのは、人、それも「的確に聞けて、的確にフィードバックできる人」と話すことの効用です。

これはもう、素人ではなかなかできない、専門家の領域でしょう。

 

わたしにとっては、その時点で自分の直感が「この人!」と呼んでいる専門家に頼って、力を貸してもらうことはとても大事なことです。

今回は、とうこさんから大いに力を貸していただきました。

 

人に力を貸してもらえるのは、実はとても豊かなことではないでしょうか。

ひとりでできることは限られていますから……。

 

さて! 愉快な人生をもっと愉快にすべく、がんばりますか!