「繊細の森」HSPカウンセラー・とうこさんの適職診断を受けてみたよ<前編>
写真:ブログのネタ帳。ネタはいろいろ思いつくし、あらゆることをネタにできる筋力はあるんですが、取材・執筆時間の捻出が今の課題です。14年間、週1回~月1回ネタをひねり出す生活を続けていたことがわたしには確実にプラスになっています。「編集者はネタになってナンボ」という思いもあり。まあ、プライベートで想定外のネタになってしまったのは不覚ではありますがネ。
「適職診断」ってなんだ?
ずいぶんごぶさたしております。
今日は、脱学校とは違うテーマだけど、つながりはあるというネタで書きたいと思います。
わたくし、「適職診断」なるものを体験してきました。
「適職診断」というのはその名の通りで、自分にはどういう仕事が向いているのかを第三者目線で相談に乗ってもらうというものです。
今回は、HSPという切り口から適職診断をやっている武田とうこさんにお願いをしました。
「HSP」とは?
HSPというのは、Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)の略で、人一倍「敏感」だったり「繊細」だったりする特性を持つ人のことです。
アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が定義した概念で、日本でも最近知られるようになってきました。
生まれ持った特性で、全人口の15~20%が該当するとアーロン博士は言います。
「生まれつき敏感な子ども」HSC(Highly Sensitive Child)という言葉もあります。
「繊細」と言っても、人から同情を集めたい気持ちから発せられる「わたし繊細なの~」「ぼく、繊細だから」というアレではなくてですね。
敏感であることから、人間関係や仕事で振り回されたり、人一倍疲れたりということに真剣に困っている人に、自分自身の捉え方と、周囲との関わり方を再構築する手助けになる概念、と考えてください。
HSPに当てはまるかどうかの質問票があって、大抵の人はどれか当てはまるでしょう。
肝心なのは「自分がそのことで困っているかどうか」です。
そんなわけで「けっこう当てはまるけど環境が変わった現状ではめっちゃ困っているわけではない、でも過去と同じ轍は踏みたくない」というわたしは、ちょうど今後どうしようか迷っていたこともあって、とうこさんの適職診断を受けることにしたのでした。
この1年の自分を振り返る
このブログでも書きましたが、この5月に工務店をクビになって以来「もう組織に雇われて働くのはやめよう。フリーランスでやろう」と決めたまではよかったのですが、今後どうやっていくかずっと悩んでいました。
仕事については流動性の低い人生を送っていたので仕方ないっちゃ仕方ない。
ましてフリーランスでやっていけるのか、ジブン。
もともとは「助産師になりたい!」と意気込んで会社を辞めたのでした。
しかし、移住してみたらその気持ちがみるみる薄れてきてしまい、「働きたいなー」という気持ちが強まっていたところで例の工務店に応募をして、この3月から勤めに出ていたのでした。
そして2か月後にクビ。
振り返ってみると、この1年はずいぶんフラフラしています。
夫からも「なかなか離陸しないね」と言われ、図星刺されて「ウッ」となっていたところでした。
5月以降は、今までの経験が生かせて、元手がなくてもはじめられるものということで、クラウド・ソーシングで「書く仕事」を少しずつ得る、ということをしていました。
例の工務店の絡みで、この10月に宅建士の試験を受けることにしていたこともあり、その勉強もしたりしなかったり。
いろんな不安や「こうでありたい」という気持ちがないまぜになり、どれも中途半端な状態が続いていました。
タイミングよくとうこさんのホームページに出会う
そんなときに、このホームページに出会ったのでした。
今となってはどうしてここに行きついたのか覚えていませんが、読んで感じるものがあり、主宰しているとうこさんに会ってみたいと思い、「適職診断」を受けることにしたのです。
適職診断を受けたからといって、すぐさまバラ色の未来が開けるわけではないことはさすがに百も承知ですが、会いたいと思う人に会ってみて、話をすることで見えてくるものがあるのは経験上知っていました。
スカイプでもできるんですが、せっかくだから直に会ってみたいと思い、上京しました。
行動を起こすと変わるらしい
おもしろいのが、会う直前になってから、仕事に関して状況が変わってきたことです。
まずは「宅建士の試験はやめよう」と決めました。
心の中ではとっくに答えは出ていました。
「不動産業界に興味があるわけじゃないんだよなぁ」
「書く仕事が楽しくやりがいを感じている今、たった2か月でも別のことをするのは惜しく感じるなぁ」
「使う気のない資格のために2か月がむしゃら頑張る……気にどうしてもなれないなぁ」
しかし
「通信講座に安くないお金を払っちゃったし」
「合格して見返してやりたい」
「使わなくても持っていればいつか役に立つかも」
という思いがどうしても消えなかったのです。
宅建士試験の勉強自体は難しいし大変ですが、法律を勉強すること自体は面白いと感じていました。
TACの通信講座でお目にかかる木曽先生も味わいがあって好きだったしね。(講義の録画を見るだけですけど)
どちらに進むにしても、「正解/不正解」はないということはわかっていました。
自分の心持ちで、正解にも不正解にもできます。
そして今のところ、わたしには選べる自由がある。
結局、宅建士試験をあきらめきれない気持ちは「不安」「怒り」から出ていることに気づき、「書きたい」というわくわくする気持ちを選ぶことにしました。
そして、まずは「ブログ運営」と「クラウド・ソーシングの仕事」に本腰を入れることにしました。
すると面白いことに、クラウド・ソーシングの仕事は、提案が通るようになったり、仕事に招待されたりすることが増えてきたのです。
なので、相談当日には「これから何の仕事をするのが自分に合ってるのか」という相談ではなく、「書く仕事をフリーでやっていくことは決めましたが、どういうふうにやっていけばいいのか」と一歩進んだ相談になりました。
そして迎えた相談当日
東京のとあるチェーン喫茶店で、とうこさんと会いました。
初対面ですが、昔から知っているような気がするのは、ホームページを読んでいたからでしょうか。
カウンセラーを仕事としているだけあって、とても話しやすい雰囲気を持った方でした。
とうこさんはアイスコーヒー、わたしはホットココアを頼みました。
まずは、わたしから今までのことを縷々話をしました。
とうこさんがずっと聞いてくれます。
一通り話したところで、いよいよとうこさんからフィードバックをもらう段になりました。
(後編につづく)