まだ学校で消耗してるの?

2017年5月より小2長男・脱学校につき、家族で「学校のない生活」を模索中

脱学校FAQ集 ~なんでも聞いて!~

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写真:長男は、ここでよく外を見ながら読書したり、動画を見たり、ゲームをしたりしています。

 

 

「学校に行かせていません」

「家で勉強しています」

 

というと、みなさん不安そうな表情を浮かべられます。

 

学校へ行かないのは「極論」だと感じられるようです。

おそらく「学校へ行かない子ども」を身近に知らないからで、無理からぬことです。

 

ですので、今日はよくある質問(FAQ)に答えていきたいと思います。

 

ほかにもあれば、ぜひお寄せください。

どんな質問にも、包み隠さず答えます。

 

 

 

Q1. 学校に行かなくていいの?

A1. 行かなくても罰則などは一切ありません。

 

まず義務教育は「大人が子どもに教育を受けさせる義務」であって、

「子どもが教育を受けなければならない義務」ではありません。

 

教育は義務ではなく、権利です。

 

そして、その教育を受ける場が、学校(公教育)でなくてはならないとは規定されていません。

 

 

 

Q2. 学校に行かないと社会性が身につかないのでは?

A2. 社会性を身につける場はいくらでもあります。

 

そもそも「社会性を身につける」とはどういうことなのでしょうか。

 

集団生活に慣れること? 

理不尽さとうまく付き合う術を身につけること? 

誰とでも仲良くやっていくこと? 

自分を抑えて、我慢強くなること?

 

だとするならば、社会性とはずいぶん貧相なものだと思います。

 

「学校=社会性を身につける場」という考えは、とても強いです。

 

学校では集団生活に重きを置いているから、その中で過ごすことで、社会に出て(という言い方もヘンですよね。誰しも生まれたときから社会の中にいるわけですから)荒波に揉まれても耐えられる人間になれる、ということでしょうか。

 

社会のなかで、どう身を置いていくか、またどう関わっていくかは、その人が決めることです。

外から「こうあるべき」と押し付けられるものではないはずです。

 

そう考えると、学校に行かないと社会性が身につかない、というのは思い込みに過ぎないと断言できます。

 

 

 

Q3. 転校やフリースクールじゃダメなの?

A3. 最初は考えました。

 

でも、長男が学校や学校的な場所を求めていないことがわかり、探すのはやめました。

 

転校しても公教育である以上教育方針は変わらないわけで、本質的な問題が解決するとは思えません。

これだけいじめが蔓延しており、学校や教育委員会の対応が問題視されている中で、

・またいじめに遭う可能性

・担任の先生(または学校長)によって対応が大きく違ってくる

といったことを考えると、これ以上学校に通わせるのは正直「ギャンブル」と同じだと思っています。

 

申し訳ありませんが、現状では、子どもを託す先としては不適切だというのがわたしたちの偽らざる気持ちです。

 

わたしたちが暮らしているエリアでは、小学校2年生でも通えるフリースクールは佐久まで行かないとありません。

車で片道1時間以上かかります。

 

以前からホームスクーリング(ホームエデュケーション)を知っていたこともあり、たまたま夫婦ともに在宅ワークという環境なので、決断は早かったです。

 

 

 

Q4. どうやって勉強をするの?

A4. 学校のカリキュラムは参考にせず、自分たちで考えて進めます。

 

年齢的には基礎学力をつける時期なのでそれはやりつつ、生活のなかに学びが詰まっているという目線で考えれば、なんでも勉強につながるし、だれもが先生になり得えます。

 

地球全体が、いや全宇宙が学校になりますよ!

 

本人の内からわき起こる「知りたい」という欲求をうまくとらえて、学びにつなげていきたいと考えています。

 

 

 

Q5. 子どもを家に閉じ込めるの?

A5. 閉じ込めもしないし、無理矢理連れ出すこともしません。

 

本人が行きたい場所があれば可能な限り連れていくし、わたしたち保護者の興味に付き合わせることもあります。いろんな人に会わせたいということは前から思っていたので、それは変わりません。

 

 

 

Q6. 友だちはいなくてだいじょうぶなの?

A6. 本人がどうしたいかによると思います。

 

いじめが発覚した当時は「もう青木村に友だちは作らない」と言っていました。

いじめそのものはもちろん、ほとんどのクラスメイトが助けてくれなかった、という絶望感が読み取れて、わたしと夫はかける言葉がありませんでした。それほど、つらかったのだと思います。

 

今は、近所に住むほかのクラスの子、学年の違う子と、夕方や休みの日に遊んでいます。

前からときどき遊んではいましたが、意地悪やイヤなことをしない関係性なので、自然と付き合いが続いているようです。

 

本人が望んでいればまた別なのでしょうが、友だちをもっと作りたいとは今のところ特に望んでいないようです。

わたしたちも、友だちは「数」ではないので、時間をかけて、自然と気の合う友だちが少しずつ増えていけば十分だと考えています。

 

「合わない人、イヤな人とも付き合えないとダメ」という考え方があるのは承知しています。

それが「自分を生かす我慢」だと本人が思っているのであれば、付き合えばよいと思います。

が、そういう関係は往々にして「自分を殺す我慢」ではないですか?

そういう「我慢」は、人生のあらゆる局面において一切しなくてよいと考えています。

 

 

 

Q7. 学校との関係はどうなるの?

A7. うちは原籍だけ残すかたちにしています。

 

学校を通じて配布されるお知らせ等については、今は週1回、教頭先生が持ってきてくださっています。
ですが、心苦しいですし、長男が先生方に会いたがらないので別の方法を相談したいと考えています。 

PTAなどは脱退しています。

 

本人が学校に戻りたいと望めば、いつでもそのように動くつもりです。