まだ学校で消耗してるの?

2017年5月より小2長男・脱学校につき、家族で「学校のない生活」を模索中

ホームエデュケーション生活が1週間経ちました<後編>

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上:長男がiPadで描いた絵。水と炎の戦いだそうです。

 

 

ホームエデュケーション生活が1週間経った我が家。

夫(どびさん)へのインタビュー、後編をお届けします。

 

 

 

――最初に「学ぶことへの渇望感」という言葉が出てきたけど、そこをもう少しくわしくお願いします。

 

長男は、学校でいじめがあったり、先生への不信感があったりで、学校はつまらないという感覚がしみついている。

その悪影響なのか、本人の性質なのかはわからないけれど、何かを勉強するということに対して興味や欲が見えないんだよね。

「できた! もっと先に行きたい」という感じはまったくないから、それではとこちらから与えると「めんどくさい」になってしまう。

今やっていることは基礎の基礎だからどうしても魅力に欠けるし。

興味や欲を引き出す何かをぶつけないと、「これだ!」という手ごたえは得られないかもしれないな……。

 

まあ、ぼくが近道を狙いすぎているのかもしれない。

基礎は最短でとっとと済ませて、本人の興味のあることを広く深く掘っていく……というふうに持っていきたいんだけどね。

 

 

――教科書は使わないの?

 

 

使わない。

学習指導要領にのっとって勉強を進める気はないから。

 

それに、今の教科書は、素人目にもあまりよくできていないように感じるなー。

特に算数。

教科書だけでは予習もできないようなつくりになっているんだよ。

読み物っぽくなっていない。

 

 

――国語・算数以外の教科は?

 

 

長男は図画工作が好きだよね。

午後の時間は、そういうこともやりたいと思っているよ。

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図工、音楽、体育は、学校から離れたほうがもっと面白くやれるんじゃないか、と期待はしてるんだ。

自分自身「もっと系統立った知識があるとより楽しめるのにな」と前から感じていたから、いっしょに楽しんで学びたいな。

本人の興味が向かう先を見るのにも、こういったジャンルはいいかもしれないね。

  

 

――HEをやっていて見えてきた長男の個性ってある?

 

 

納得しないと絶対に前に進めない人。

「父ちゃんが一生懸命やってるから、しゃーない、付き合うか」と譲歩してくれるときもあるけど、それはやっぱり長続きしないねー(苦笑)。

 

 

――HEを実践してみての感想は?

 

 

うーん、万人に通じるとは思えないなー。

完全オーダーメイドだから。

下の双子もまたぜんぜん違うことになるんじゃないかな。

 

結局、年長者がどれだけ手を抜かないでやるかが問われるんだよね。

じつは、やる前は「仕事の片手間でできるか」と気軽に考えていたけど、そうは問屋が卸さなかった(笑)。

まだ7歳だし、「これやっといて」じゃぜんぜんできない。

時間をはかったり、漢字の書き順を見たりと、手と目をかけてやらないと意味がないし、本人も納得しない。

年長者が真面目に取り組まないとできないなー、と痛感しているよ。

 

だから、人にはおいそれとすすめられないかな。

 

ただ、すごく贅沢なことをやっているという実感もあるね。

試行錯誤しながらできるのはおもしろい。

まあ、自分ができなかったことをHEでうまいことやれるかもな、という色気もあるんだけどね(笑)。

 

 

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いかがでしたでしょうか。

あくまで、どびさんから見てどうか、という話です。

しかもハウ・ツーではないので、あまり参考にはならないでしょう。

 

それでも、学びの本質に触れるところがチラッチラッと垣間見えるなー、とわたしには感じられました。

 

お世話になっている方が「凡事徹底」という言葉を贈ってくださいました。

地味なこと、地道なことを徹底してやることは難しいです。

でもそれをやり通すと、思いのほか遠くまで行けるようです。

 

長男は

・わりとなんでもすぐできてしまう

・でも、できないとあっさり諦める

というところがあります。(わたしに似ていて、見ててつらい……)

 

短所を無理に直す必要はないけれど、「やり通す力」は人生においてやっぱり大事なスキルだよなぁ……とも思っていて、そこは課題のひとつだと感じています。

 

あせらずたゆまず、3人4脚で楽しくやっていきますね!